生活習慣病:糖尿病
糖尿病を疑う症状高血糖による症状として、のどが渇く、水分をよく飲む、尿の回数が増える、体重が減る、疲れやすいなど、合併症を疑う症状として、視力の低下、下肢のしびれ、下肢の痛み、発汗の異常、便秘などがあります。 症状が無く糖尿病になっていることに気が付かないことも多いです。 発症危険因子としては加齢、糖尿病の家族歴、肥満、運動不足、血糖値の上昇、高血圧、高脂血症が挙げられます。 診察 検査身長、体重、肥満度のチェック、内科的診察、口腔内診察(歯周病の有無)、下肢の血管の拍動や皮膚の観察などを行います。血糖値、HbA1cを含む血液検査、検尿、心電図などを行います。 早朝空腹時血糖値126㎎/dl以上、随時血糖値200mg/dl以上、HbA1c6.5%以上などのうち、1つあれば糖尿病が疑われます。 治療法食事・運動療法が基本です。活動量に応じたエネルギー摂取量を設定し、バランスのよい食事を心がけます。 治療の流れ食事・運動療法など生活習慣の改善が必須です。2~3ヶ月の観察後、目標の血糖コントロールが得られない場合は経口血糖降下薬やGLP-1受容体作動薬を使用します。それでも血糖コントロールが得られない場合はインスリン治療を行います。 |
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生活習慣病:高血圧症
症状
高血圧は慢性的に経過するうちに血管を痛め、脳や心臓、腎臓といった重要な臓器の病気につながります。 症状として、頭痛、肩こり、疲れやすさなどが認められることがあります。 診断高血圧の基準は、病院などで測定した数値が140/90mmHg以上ですが、血圧は変動しやすいため1回の測定では診断できず、少なくとも2回以上の測定が必要です。 高血圧の可能性がある方には家庭での血圧測定もお願いしています。初診の方でまだ血圧計をお持ちでない方には貸出用の血圧計もありますので朝と夜の血圧を測定してみてください。 比較的年齢の若い方で最近血圧が上昇してきた方のなかには、2次性高血圧(副腎の病気によるものなど)のこともありますので、安静後の血液検査で鑑別する必要があります。 治療高血圧症の治療は血圧の高さと、心血管病の危険因子(年齢、喫煙、糖尿病、脂質異常症の有無など)、臓器の障害の有無(脳、心臓、腎臓、血管など)を総合して心血管病の危険度を評価した上で決定します。 高血圧の方は、まず生活習慣を改善する必要があります。 食塩制限、野菜、果物、低脂肪乳製品の摂取、有酸素運動にレジスタンス運動(筋力トレーニング)やストレッチ運動を補助的に組み合わせると効果が期待できます。 内服薬は危険度に応じて、直ちに開始する場合、1~3か月間の生活習慣改善でも改善しない時に開始する場合があります。まずは1日1回一つの薬で始め、コントロール不十分な場合は、他の種類の薬を組み合わせていきます。 |
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